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| 植村 清 氏 司法書士 植村事務所 |
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「司法書士試験に合格してから、まずは司法書士事務所に就職しました。そこでいろいろと実務を学んだ後、司法書士会に登録しまして、現在の立川市の事務所を開業したわけですが、開業の準備はすべて自分でやりましたから、結構大変でしたね。部屋の契約をしたり、電話やパソコンの配線などもしないといけませんから。」 |
東京都立川市に事務所を構える。本年度、自身が手掛けるホームページをリニューアルし、「相続登記Q&A」、「司法書士への道」、「業務日誌(コラム)」など、司法書士の観点から捉えた情報が満載。司法書士植村事務所ホームページはこちら。 |
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「基本的に、登記がメインです。不動産登記や会社登記などですね。あと、裁判関係もやりました。特に多いのが、いま社会問題となっている多重債務、自己破産などです。良いのか悪いのか分かりませんが、今年も何件かご依頼を受けました。全体から見ると、登記と裁判で50対50ぐらいです。又、痴呆の老人や判断能力が不十分な方々を法律面や生活面でサポートしていく成年後見制度というものがありまして、徐々にではありますが、そういった方々の財産管理などの支援も行っていこうとも思っています。」 一つの依頼にはどのくらい時間がかかるのですか。 「それぞれの依頼によってかかる時間は様々ではありますが、例えば、不動産売買では契約の日付が決まっていますので、契約日までにやらないといけません。つまり、それが一週間後でしたら、どんなに煩雑で忙しくても一週間以内に、ということです。依頼を受けてからその日まで、短ければ短いですし、長ければ長いです。一方で、相続関係には時間がかかりますね。戸籍などの書類を集めなければいけないですし、遠い場合は郵送になりますから。」 手数料などはどのように決めるのですか。 「現在は、基本的に自由に決めることができます。報酬基準が撤廃されまして、自由化されているので、事務所ごとにそれぞれ異なります。前までは横一線で同じだったのですが。司法書士の業界も価格競争の時代に入っていくのかなと思うときもあります。ただ、あまり安くすると自分で自分の首を絞めることになりますから、その辺が難しいですね。」 ホームページはご自身で作られたのですか。 「はい、ホームページは自分で作っていますが、ホームページはあくまでもオプションとして考えておりまして、やはり人脈を活かしてお客様を集めています。ただ、ホームページの方でも、ありがたいことに、依頼を頂くことがあります。インターネットが普及したおかげですね。」 司法書士になろうと決めたときの動機は。 「私の場合、大学在学中に、何か価値のある資格を持とうと思いまして、司法書士試験を受験しようと決意したのですが、同時に、受験は3回までと決めました。これだけが人生ではないので、3回やってだめだったら、あきらめようと自分の中で決めました。自分自身を背水の陣に置いて、追い込まれないとできないタイプでして。」 どのような試験勉強をしましたか。 「LECの15ヶ月ビデオ講座ですね。それと答練です。電車に乗っている時間などの細切れの時間を有効に使おうと思いまして、過去問や条文などを携帯していました。司法書士試験は難しいと言われていますが、所詮試験勉強ですから、今まで、例えば、中学入試や高校入試などと同じで特別なものではないと思います。つまり、受かるために何をやるかですね。出ないところはやらないとか。全部抑えようと思うと大変ですから。勿論、一通りはやりますが、その中でも、大事なところとそうではないところの幅が出てきますので、その大事なところを集中してやりました。」 科目ごとの勉強法は。 「私の場合、民法には7割ぐらいの力を注ぎました。刑法・商法・民法以外の法律は、ほとんど手続法なんです。不動産登記法とか商業登記とかですね。そういった手続法は暗記しました。覚えて忘れて、覚えて忘れての繰り返しです。これが受かるための勉強法でしょう。手で書いて、口で言って、目で覚える。歩き回って声を出して覚えたりとか。民法の基礎事項も暗記ですね。数学の公式と同じで暗記。分からないところは覚えてしまう。あとから理解がついてくることもありますから。」 多くの科目を攻略するコツは。 「それぞれの科目をできるだけ関連付けることですかね。例えば、民法と不動産登記法、商法と商業登記法は繋がっていますから、不動産登記法で抵当権が出たら、民法ではどうなっているかをチェックするとか。又は、株式会社、有限会社、合資・合名を比較しながら覚えるとかですね。時間がないのでその辺はうまくやるべきですね。」 一次試験合格のときのご感想は。 「合格したときはやはりうれしかったです。一次試験が終わってから、東京の法務局のところに受験番号だけが張り出されるのですが、遠かったのですが見に行きました。合格すれば後で通知が来ますのでわかるのですが、自分で見に行って確認しようと思いまして。見てなければ、がんばろうと思えばいいじゃないですか。発表が10月でして、当時は問題の持ち帰りができなくて、自己採点が見つかったら失格という噂がありまして、自己採点ができませんでした。他の受験生は、自分の回答を薄く受験票に書いていたらしいのですが、私は席が教壇の前だったこともあってできませんでしたね。ですから、いまだに自分が何点だったかとはわかりません。」 一次試験を合格してから、2次試験までの勉強は。 「司法書士試験の口述試験は落ちないと言われていまして。だから、ある意味一次試験で受かれば終わりみたいな感じがあります。よっぽどのことがない限り、落ちないみたいですよ。ただ、当日に余計な心配や緊張をしないためにも、ちゃんと演習はしておかないといけませんね。」 二次試験合格のときのご感想は。 「一次試験に合格したときのほうが、喜びは大きかったですね。口述試験といっても、試験官から質問されるだけでなんです。例えば、こういった登記をするときに必要な書類は、とか。不動産登記については答えられたのですが、商業登記についてはすべての書類を挙げることができなくて、試験官から「大事な書類が抜けていますよ」なんて言われてしまいました。結局は、いろいろ言われながら、分かったのですが、そんな具合でも受かってしまいました。」 司法書士試験の勉強が実践で役に立つときは。 「実務をしていく上で、あそこでやったのはこういうことなんだと気づく程度です。実務は実務で覚えるしかないですね。ただ、実務をやるためには受からないければいけないですから勉強をするということですね。それらがリンクしているかといえば、実際はリンクしているのですが、実務では実務上の慣例というか、実務上ではこうやるんだよというのがあります。そこは、やっぱり本には書いていないところですね。」 植村先生の今後の展望をお聞かせください。 「将来的には、士業のワンストップビルなどを作りたいと頭の中に描いています。私の事務所に来ていただいたお客様に税理士や行政書士を紹介することがあるのですが、それらが遠いところですと申し訳ないですから、法律関係から税務までの専門家がいる、いわゆるワンストップビルのようなものができればいいなと考えています。例えば、会社の設立に際しては、登記の面や税金の面など様々な専門分野がありますが、お客様が事務所間を行ったり来たりして煩うことのないように、”ここにくれば大丈夫”と思われるものを作りたいですね。」 司法書士を目指している方へのメッセージをお願いします。 「司法書士は職域が広がっていますので、やれることはたくさんあると思います。ですから、仕事に関して将来的な不安は抱かない方がいいと思います。司法書士の勉強は大変ですが、強い気持ちを持って、自分を信じてがんばってほしいと思います。私の場合、試験前日に、スケジュールどおりに勉強を終わらせたのですが、悔いなかったですね。そこまでやらなければいけませんね。これで落ちたらしょうがない。そこまでやってほしいです。おもしろいことに、受かったら、その時に、これだけやったんだから受かって当然だよと思います。落ちたら、これだけやって落ちたんだから、あきらめようと。どっちでも、自分に説得できる。自分で決めたのですから、突き進んでほしいです。強い気持ちをもって、メリハリをつけ、試験に受かるための勉強してください。勉強の勉強をするのではなく、試験に受かるための勉強をする。皆さん、がんばってください。」 |
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